松の物理学勉強帳

実験で理学修士取得後、16年のブランクを経て再び書を手に取った筆者の物理学学習メモ。素粒子に向かっています。初学者の助けになればいいなと思います。また、ツッコミお待ちしております。

それぞれの力の性質 ~読書メモ

電磁気力

  • 力は強い
  • 長距離の力である(距離の二乗に反比例)
  • チャージは電荷(正負がある)
 

重力

  • 力はとても弱い(強く感じるのは、質量がとてつもなく大きいから)
  • 長距離の力である(星間レベル)
  • チャージは質量(必ず正)
 

強い核力

原子が正味の電荷を持っていないのと同様に、クオークが結びつくことで、核子は強い核力の正味のチャージを持たない粒子になっている。核子の結合は、原子の結合のようなもの。
 
  • とても強い
  • 長距離力であるが、核子を形成する時点でチャージは中性になるので、核子の外まで出て行かない
  • チャージはカラーチャージ(レプトンはカラーチャージを持たない)
 

弱い核力

対称性を破る→このため、反粒子が少なくなり、今の世界がある。
 
他の力は、物質も反物質も同確率で反応が起き、反応の性質も同じ。他の力で新しい粒子が生まれる場合、必ず反粒子が同量できる。
 
  • 力は弱い(ニュートリノは地球をすり抜ける)
  • 短距離力
  • チャージは弱アイソスピン